透明な箱の中で蚊がどちらに動くかを観察すること。MOSLOCKの研究・開発記録は、こうした観察から始まります。チャンバー内の行動と生活空間での吸血回数は異なる指標です。その違いを理解すると、試験結果をより正確に読めます。

チャンバーで観察するもの

開発資料のチャンバーは、二つの空間を通路でつないだ構造です。一方に誘引条件と超音波発生器を置き、他方に蚊を入れて移動を観察します。機器のONとOFFで行動を比較することが目的です。

蚊の移動を観察するチャンバーの構造図と試験写真をまとめた開発資料
出典:MARKT研究・開発資料。画像内の数値はその開発実験の記録であり、販売製品がすべての環境で示す効果を意味しません。

記録には蚊の選別や活動性の確認も登場します。反応を比較するには、観察時間、蚊の状態、誘引条件も確認する必要があります。写真一枚や一つの割合だけでは試験全体を説明できません。

空間が変われば条件も変わる

車両やドッキングテントには、隅や反射面、遮られる位置があります。こうした空間での試験はチャンバー観察とは別に読む必要があります。提供された現場資料には、SUVに接続したテント、車内、温湿度の確認、蚊の準備が記録されています。

SUVとドッキングテントの試験現場を個人が特定できないよう編集した画像
出典:MARKT試験現場資料。実際の人物は匿名の輪郭イラストに編集しています。写真をもとにした視覚資料であり、試験条件と数値は成績書・原資料で確認してください。

参加者の姿よりも大切なのは比較条件です。どの蚊を何匹使用し、どの空間で、どのくらいの時間、何を測ったのか。機器OFFとONの結果を比較するときも、まずこの情報を確認してください。

数字と一緒に読む試験条件

公開された試験結果の概要
環境・期間測定内容当該条件での結果
SUV+ドッキングテント環境
2025.06.25
30分間の吸血回数比較
OFF 20/18回 → ON 1/0回
平均97.4%減少
SUV車内
2024.08.27–28
吸血回数比較
OFF 20回 → ON 1回
95%減少
残響室
2024.11.04–05
蚊12匹中10匹の誘引行動を抑制誘引行動83.3%抑制
似た割合でも、同じ試験とは限りません。

吸血回数の減少と誘引行動の抑制は区別する必要があります。試験結果は当該条件での測定値であり、種類、個体数、空間、換気などによって実際の結果は異なります。開発チャンバーの記録と成績書の結果も、一つの値にはまとめていません。

MOSLOCK試験結果の概要と試験成績書原本
出典:MARKT提供の試験結果概要・原本。現場資料、概要、成績書で試験場所の記載が異なる場合は、原本と試験実施機関への追加確認が必要です。

製品の設計原理と公開された研究根拠は、 技術ページの試験結果で続けて確認できます。

資料と出典

  1. MARKT提供のチャンバー研究・開発資料および車中泊・ドッキングテント試験現場資料。
  2. MOSLOCK試験結果概要と原本:本文の画像を参照。
  3. 本記事は提供資料を読みやすく整理した編集記事です。現場の会話や参加者の感想は創作していません。